アルアハリ vs シドニーFC

 週末の夜。明日は仕事も無い。つまらない職場の忘年会よりもサッカーということでトヨタカップクラブ選手権の5位決定戦を国立競技場で観戦する。
 周囲の観客のほとんどが三浦カズ目当て(自分的にも知っている選手がシドニーのヨークとビングリーとコリカくらいしかいないから、偉そうなこと言えないが)。それでも不愉快に感じないのは、サッカーを見るのが好き、という雰囲気があったから。
 シドニーの技術の低さに突っ込みをいれ、アルアハリのパスの正確さを誉める、そんな子連れの(推定)40過ぎの主婦が臨席にいる。一緒の息子も「カズ、カズ」と言いながら試合を見ている。後ろのサラリーマン風の男二人連れは「カズ、サイドに流れんな、真ん中で待ってろよ。」と話している。にわかな観戦者が騒いでいる時には、どうしても気になってしまう、そんな雑談が今日はとても耳に心地いい。
 試合の内容は、朝起きたら忘れてしまっているようなものだったけど、私はとても満足して国立競技場を出ることが出来た。