ヴァンフォーレ甲府 vs FC東京

 小瀬では初観戦。J2の頃から対戦成績の良い相手とはいえ、追う者の強みがある甲府。前半は、その甲府の勢いに押されっぱなしの展開。それを観ていると、かつての東京の姿を思い出す。昇格した年。J2の頃と、ほとんど変わらないスタメン。そんな面子でJ1のチームに連勝した頃。とにかく東京が勝てば、うれしかった頃。甲府の素晴らしいサッカーは、そんな感傷的な気持ちを、自分に思い出させた。
 後半、足の止まった甲府に逆転勝ちした東京。試合の結果は、充分以上だった。だけど、帰りのバスの中で思っていたことは、もう東京のサッカーを昇格当時と同じ気持ちで見ていてはいけない、ということだった。明日ではなく、今日。今日が無ければ、明日は無いのだと。