FC東京 vs 浦和レッズ

 いつものように自転車で味スタに行って驚いた。浦和のサポーターって多いんですねえ(棒読みで)。
 浦和の優勝は見たくないということで気合が入ったのか、東京はスコアレスドローに持ち込んだ。勝てなかったのは残念だが、東京の選手の動きや集中力などは今季一番だったと思う。梶山は鬼キープ連発だったし、憂太もホントに動くようになった。ミスも少なくなかったが、基本的には、こんな感じでゲームをやれていれば、もっと結果を出せていたと思う。若手には、実戦経験が必要なのだ。
 その他にも土肥のスタメン落ちや文丈の引退など、今年のラストの味スタは「一区切り」を感じさせられることが多かった。だけど、来年こそ、と以前のように無邪気に思うことはできなくなった自分がいるのだが。

FC東京 vs 横浜Fマリノス

 サッカーが45分で終わるスポーツだったら良かったのに、という非生産的な感想の試合。横浜の交代の選手が奥にマルケスというのは豪華なことだ。ここらへんの層の厚さは東京には無い。才能はあるであろう若い選手は多いが、育てていかなければ意味が無い。そこが抜け落ちてしまっていると思う。増嶋だって控えに入れるのなら、最初から使ってやればいいのにと素人考えに思う。今更、負けても痛くは無いのに・・・。

ジュビロ磐田 vs FC東京

 先制されるのは仕方がない。試合に負けるのも仕方がない。そうそう逆転勝ち出来るほど世の中も甘くはない。問題なのは2試合続けて4失点していることと、再三あった決定機を外し続けたことの2点に尽きる。どちらも現在の東京の持病といえるもので、ここ最近始まったことではない。・・・そうか、一番の問題は、その問題を解決することができないという現状なのか。

FC東京 vs 川崎フロンターレ

 前半だけで3失点取して、後半早々に1失点したチームの方が勝点3を得ることが出来た稀有なゲーム。こういうことは滅多に無いので見ることができただけでも儲け物だったといえる。
 逆転勝ちは確かに見ていて興奮するし、楽しい。ただ、単純にこの勝利を喜べない気持ちもある。巷間言われている審判のこともあるし、何より川崎の自爆に助けられた部分が大きい。「狡さ」を追求するのは結構だが、それが通じないといって指揮官が泣き言を言ってしまうというのは、いかがなものか。まあ、他のチームのサッカーのことを、どうこう言っても仕方ないのだが・・・。
 勝ちは勝ちだし、贅沢いうべきではないかもしれない。とりあえずJ1残留も確定した。しかし自分自身が東京に対して期待していた「結果」とは何だったのか。そんなことを思った試合だった。

FC東京 vs バンディオンセ神戸

 天皇杯が始まると、今年も終わりが近くなってきたと思う。東京の相手は地域リーグバンディオンセ神戸。J2程の戦力は無いにしても、知った名前の選手もいるし、例年の東京は苦戦することが多かったので、苦労するのかと思っていたら・・・7−0で東京の勝ち。
 個人的には、天皇杯でカテゴリーの下のチームがJ1のチームに勝つには、守りきって0点に抑えるか、1失点程度で我慢しないと勝機は無いと思っている。セットプレーの1点目はまだしも、ど真ん中を抜かれて2点目を取られたのは神戸にとって痛恨だったと思う。試合の立ち上がりは悪くなかっただけに、ここで心が折れたなと感じた。私の席の目の前が神戸のベンチだったのだが、後半以降は神戸の監督もお手上げという感じだった。
 結果からすれば当然というべき結果で、大喜びするほどの試合じゃなかったし、無失点とはいえ危ない場面があったことは気がかり。特に増嶋と伊野波の二人には、がんばってもらわないといけない。今年の天皇杯やリーグ戦だけでなく来年以降に向けて、ここで大きくなってもらわないと困る。そう感じた。

大宮アルディージャ vs FC東京

 試合開始早々に今野のヘッド一発。東京の1-0の勝利。見るべきものは少ない、それだけの試合。結果としては最良というべき試合。勿論、大宮の出来の悪さについて差し引かなければならないが、それはお互いさまだ。東京は、大宮よりほんの少しだけ必死だったというだけだ。そして、得てしてそういうチームの方が勝つ。そういう試合だったのだと思う。

FC東京 vs ガンバ大阪

 前半で2点、しかも相手の2トップに1点ずつ取られる展開。これで勝利を期待しろというのは無理な話だ。しかし今日の東京は、連敗していた時とは明らかに違う「何か」があった。甲府や新潟の時のような、諦めのような弱さが感じられなかった。そして、その結末が・・・。今野の諦めないプレー、規郎のミドル、石川の芸術的な逆転シュート・・・。これだけ見せられて燃えないわけが無い。追いつき、逆転した時の味スタの爆発的なテンションの高まり。サッカーの醍醐味が、ここにあった。それを久しぶりに感じることができた。それがうれしい。そして、これがあるから、見捨てることが出来ないのだ。